なんでこんなに勉強しているのに点数が上がらないんだ??? もっと短時間で効率的に成果を出す勉強方法はないだろうか? 今年こそ、資格を取得してキャリアアップにつなげたい。
こんな疑問にお答えします。
外資系でマーケティングの仕事をしているアラフィフサラリーマンです。
40代手前のころ、米国公認会計士合格(AICPA登録)日商簿記1級取得、TOEIC800点と立て続けに資格を取得しています。ついでに損害保険仲介人合格も仕事の都合で合格しました(おまけ)。
勉強方法については、長年研究してきているので、多少のお手伝いができるかと思います。
方法論よりも、そもそも忙しくて時間がないという方はこちら⬇️
【実録】USCPA・簿記一級に合格 サラリーマンの資格勉強時間の作り方
いきなり結論から行きます。
結論 本当に効果的な勉強方法はアクティブラーニング(能動的学習法)を取り入れた方法です!
アクティブラーニング?一体どういった学習法?と思った方が多いのではないかと思います。
学習法といえば、大卒の方は小学校入学から少なくとも16年間、様々な勉強する機会があったはずです。
例えば、
- 講義を受ける
- 教科書を読む
- 問題集を解く
などなど、学習内容を定着させようとする勉強ですね。
それらの中で、みなさんはどの勉強方法が効果的・効率的なのか考えたことがあるでしょうか?
誰もが忙しい毎日、最も成果が上がりやすい学習方法を身につけたいと思いますよね?
今回紹介するアクティブラーニングは、米国国立訓練研究所 NTL Instituteで科学的に証明された納得の学習方法です。
それでは、アクティブラーニングとはどういった方法なのか簡単に説明していきますね。
この記事の内容
アクティブラーニングとは?
学習定着方法には、多々ありますが、大まかに次の7つに分類されます。
つまり、
- 講義を受ける
- 読書をする
- 視聴覚教材を使用する
- 実演を見る
- グループディスカッション(討論)をする。
- 自ら体験する
- 他の人に教える
これらを学習の平均定着率が高いものから下から順番に積み上げた図が「Pyramid of Learningラーニングピラミッド」です。
ざっくりと頂上と底辺だけを説明してしまうと、
単に講義を聞いているだけだと、講義内容の5%しか記憶に定着せず、
他の人に教えると、教えた内容の実に90%が定着するまで跳ね上がるという結果です。
つまり、先生や書籍などで他の人から受動的に教わる学習方法よりも、能動的(アクティブな)学習方法が圧倒的に学習内容の定着率が高いとわけですね。
今まで膨大な時間を講義に使っていた学習方法は一体・・・
と思ってしまいますが、人生はいつからでも取り返せます!
今からでもアクティブラーニングを学習に取りれてみましょう。
2020年日本の学校でもスタート
この研究結果は日本でも支持をされるようになり、文科省の学習指導要領にも主体的・対話的学習としてアクティブラーニングが取り上げられます。
これからの授業は、先生からの講義を受けるだけではなく、
自ら調べ
他の人にもわかりやすくまとめ
発表する。
といった学習が増えることになります。
これって、社会人になると当たり前に要求される能力ですよね。
学習基本要領には、次のような基本の考え方が記されています。
目指すことは
「子供たちの生きる力を育む。」
大切なことは
「何を学ぶか?」だけではなく
「何ができるようになるか?」
どのように学ぶのか。
「子供たちが自分の頭を主体的に働かせるきっかけを与える。」
これらの考え方は、どの世代の学習方法にも通じますね、
例えば家庭科の授業で
生徒のグループでカレーを調理する場面を考えてみましょう。
当然ながら、いきなりカレーを作り始めることはカオスを生みます。
いろいろな仮説や課題設定を行うことから始まるのではないでしょうか?
どんな危ないことがあるだろう?どういった作業が危ない?
グループメンバーが協力して効率的にカレーを作るにはどうしたらいい?
失敗したら、どこがいけなかったのか?次はどうしたらいい?
このように仮説を立てて、チームで共同作業を行い、次の課題を見つける。
そういった授業が増えてくるかもしれません。
そして、こういった自分の頭で考える訓練が”生きる力”になっていくのだと思います。
これが最強の学習方法!
アクティブラーニング”他の人に教えること”により、自分にも勉強になったという経験は皆さんにもあるかと思います。
そこで、そういった研究がないかと探したところ、米国の大学にありました。
ワシントン大学セントルイスでの研究(2014年8月)です。
生徒を以下の二つのグループに分けて、ある学習内容の定着率を比較したところ、“2”のグループの方で定着率が高く、重要な情報ほど記憶ができる傾向が見られる結果になったというものです。
ポイント
英語ですが、もっとよくりしたいという方はどうぞ⬇️
https://source.wustl.edu/2014/07/expecting-to-teach-enhances-learning-recall/
どうして人に教えると学習が定着するのか?
人に教えるため、まずは自分で考えることによって、自分が理解し切れていないことが浮き彫りになってきます。
例えば、人に説明するために準備をしている時、自分がわからないと準備が止まってしまいますよね。
一方、単純に準備を止めてしまうと、講義に間に合わない。
そのようにして自分を追い込み集中して準備を進めることで、重要なポイントに気が付き、学習を効率化できるようになります。
また、誰かに何かを伝えるときは、要点を構造的にまとめ、理解してもらいやすくする作業をすることが必要となります。
実は、そうした作業自体が、まとめている本人の脳にも刺激になり、深く理解することにつながるわけです。
その勉強方法間違えています!
アクティブ・ラーニングが効果的・効率的学習法であることを説明してきましたが、ここで間違えた勉強方法についても解説します。
小さい頃から正しいと信じてきた勉強方法には、頑張って続けても効果が上がらない方法が数多く存在します。
そんな勉強方法から脱却し、人生をリベラルアーツで充実させましょう!
独学で頑張る。通信教育で済ませる。
独学で勉強すること、通信教育で済ませることは最もやってはいけない勉強法の一つです。
なぜなら良い先生との出会いは、講義を聴く事以上の費用対効果が見込まれるためです。
先生に質問すること自体が自分の疑問点を整理することになりアクティブラーニングにつながる行為です。
また、試験に出るポイントを自分で探すより、先生に重要かつ試験に出るポイントを教えてもらう方が早いですよね。
東大の親の2人に1人は年収1,000万円以上と言われています。
教育費をかけることは当然であるという家庭に育ってきた両親が結婚するので、その子供も優秀な塾で学習することができ、高学歴になるというスパイラルが生まれるのです。
低学歴・低収入のスパイラルも当然あります。
ですので、教育にお金をかけることは当然という考えを持ちましょう。
教育費をケチって独学を続けていると、子々孫々まで、低学歴・低収入のままということになりかねません・・・・
暗記法 書いて覚える 机に座って覚える
学校に入って最初に実践する学習する方法は、「書いて覚える」ではないでしょうか?
また、両親から学習机を買ってもらったことを覚えている人たちもきっといるでしょう。
僕が実際に覚えています。不思議ですね。それだけ学習机は印象深い家具の一つです。
しかしながら、漢字や英単語を「机に座って」「書いて覚える」ことは最もやってはいけない暗記方法の一つです。
もちろん、文字を書くことすらできない小学校低学年であれば、書く訓練は必要です。
しかし、これはそもそも書くことに慣れていない子供だから必要なのです。
小学校高学年以上になれば、「書いて覚える」ことはやめ、「見て覚える」「声に出して覚える」訓練を始めましょう。
理由は書いて覚える訓練は驚くほど非効率な学習方法だからです。
例えば、”extraordinary”という単語を覚えるとします。回数とアウトプットが重要!
この単語をペンで書くと、5秒かかります。
一方、声に出すには1秒ですみます。
つまり、書く場合は、10分間で10個の単語を12回練習できるのに対して、声に出して覚える場合は、60回練習できることになりますね。
ぼくの場合、英文の標準監査報告書を暗記するは、声に出して覚えました。歩きながら、なるべく例文を見ないように声に出すのです。
これは、自らの記憶をアウトプットしようとするアクティブラーニングの一種です。
書いて覚えようとしていたら、絶対にU S C P Aには合格していなかったでしょう。
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まとめ
どちらの研究においても、他の人に教えることがいかに効果的な学習方法であることを示しています。
一方、ほとんどの方は予備校の講師でもない限り誰かに学習内容を教える機会を作ることはできません。
それでは具体的にどのようにアクティブラーニングを取り入れていけば良いでしょう?
答えは、ブログやYoutubeです。
例えば、日商簿記を目指しているのであれば、ブログなどで学習進捗状況や学習内容を世間一般に教えるつもりで公開してみましょう。
学習内容を自分の言葉で表現しようとすると、意外なほどに言葉が続かないことがあります。
例えば、
資本って、結局なんだっけ?
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書はどのように関係しているのだろう?
ブログで、こういった要点を誰にでもわかりやすいように説明することが意外なほどに難しいことに気がつくはずです。
わかりやすくするには、どのように説明したら良いのだろう?と自分の頭で考え、言語化する練習をすることができます。
それは、つまり実際の試験で自分の頭で答えを捻り出す練習になるわけです。
できれば図式化することで、構造的理解を深めることも期待できますが、こちらは時間を考慮した効果を考えると得策ではないかもしれませんね。
学生であれば、同級生に教えあったり、質問しあったりすることも効果的です。
人生、行動に移すことでいくらでも良い方向に変わっていきます。
ぼくも行動に移したからこそ、資格を取得し、転職成功、年収倍増となりました。
この記事が皆さんの行動を少しでも変化させ、人生を豊かにする役に立ていれば嬉しいです。それでは。