コロナ禍が空けて、さらに仕事が忙しくなってきた・・・
そんな中で、昇進や資格取得を目指すための勉強を始めたものの、全く時間を確保できないとお悩みの方のために、効果的な勉強時間の作り方をご紹介します。
商社で事業開発マネジャーとして働く米国公認会計士が運営する当ブログ。30代で子育てに奮闘しながら米国公認会計士や日商簿記1級をなんとか合格し、資格取得後には転職を2度成功させています。総合商社の難関SPI試験にも合格しているため、多忙な社会人がどのようにして勉強時間を作れるのか、参考になるお話をお届けできると思います。
いきなり結論です。
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結論
スキマ時間を利用した勉強はよく耳にするアドバイスですし、確かに大切なポイントです。
ただ、何より重要なのは、無駄な仕事時間を削減し、他人から時間を奪われないように工夫することです。
そうした上で、勉強時間をより効果的に活用しましょう。
この記事の内容
無駄な仕事時間の減らし方
正直、あなたにとって大事なことは、今の仕事ですか?それとも将来の仕事?
答えは、将来の仕事、転職や昇進に活かすためではないでしょうか?
もしもそうであれば、現在の仕事は必要最低限に抑えるべきです。
今一度、資格取得を目指している目的を振り返ってみましょう。
本当に毎月何十時間も残業する必要があるでしょうか?
周囲の同僚、上司から利用されているだけではありませんか?
なんとなく仕事をしていませんか?
勉強時間を確保するために最初にすることは、無駄な仕事時間を削ることです。
これから、極力無駄な仕事時間を削るために僕がやってきた仕事術を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
他人に時間を奪われない
知らない間にスケジュール表が無意味な打ち合わせでいっぱい・・・・。
勝手にスケジュールを入れられる前に予定を自分で入れてしまいましょう。
スケジュールといえば会議ですね。”そんなに自分で予定を作れないよ・・・”と思うかもしれませんが、スケジュールに入れる予定は会議だけではないはずです。
”資料作成”、”メール対応”、”電話対応”などなど、日常のルーティン業務まで多くの予定があるはずです。
全てスケジュール表に入れてしまいましょう。
自分の業務・目標達成に関わる仕事を積極的にスケジュールに入力してしまうのです。
スケジュールが空いていると、上司や同僚は仕事を降ってきます。
他人の仕事に時間を使われる前に自分の時間を死守するのです!
上司からの指示にはこうして対応する
それでも上司は部下に指示を出すことが仕事。ほとんど雑用のような仕事を振ってくることも度々です。
そうしたすべての仕事を引き受けていると、まず間違いなく他人のために仕事を続けることになります。
とはいえ、上司の指示を直接拒否するような態度はなかなか難しいもの。
そこで、上司から指示がくる際には“目的”を確認するクセをつけます。
例えば、上司が“このプレゼンの資料作成をお願いするよ。”と来た場合です。
そんな時には、“どのような目的で資料を作成するのでしょうか?”と聞いてみます。
“プレゼンはいつ、どこで、どのような形式で行われるのか?”
“資料を読んで動かしたい相手は?”
“相手にどのように動いてもらいたいか?”などなど。
とにかく上司の話をできるだけ引き出しましょう。
絶対に話を聞く前に断ることはNGです。
人は話を聞いてくれる相手に好感を抱く習性を持っているためです。
その上で、自分がその資料作成に向いていないことを伝え、代替案としてその資料作成に適正なメンバーの紹介などをしましょう。
上司は話を聞いてもらえて満足、資料作成をふられた相手は自尊心が高まり満足、あなたは余計な仕事が増えずに満足、皆ハッピーになります。
思いつきで指示を出してくる上司には?
1人個人でぶつからずに、組織全体で対応しましょう。方向性を確認することも有効です。
つまり、“その件については、次の部会でみんなの意見を聞いてみましょう。”と返すのです。
そして、部会前に部員に自分の意見を根回ししておけば効果的。
部員全体で決めたことに対しては上司といえども逆らえません。
仕事を切り分けて任せる
上司から与えられた複雑な仕事を1人で抱えて悩んではいませんか?
僕は複雑な仕事は解決できるほどに小さく分割して同僚や部下にお願いすることにしています。
任せた後は、アクションプランを作成して進捗管理をしていけばO Kです。任せっぱなしにするのではなく、時々声をかけて「お願いしていた件、どれくらい進んでいる?」とフォローします。
昔の僕は、遠慮して声をかけないことが多かったのですが、お願いした相手はほったらかしにされているようなに感じるようです。
遠慮は仕事の邪魔にしかなりません。どんどん声をかけましょう。その方が仕事が進みます。
結果を出す
例えば、あなたが営業であれば、何がなんでも数字を叩き出しましょう。
売上・利益さえ出していれば、どんな仕事ぶりであろうと文句を言われることはまずありません。
このようなことを書くと反発を覚える人もいると思いますがあえて書きます。
顧客訪問後に会社に戻ろうが、直帰しようが売り上げさえ出ていればよいのです。事務所までの移動時間や同僚との無駄話をする時間があるなら、帰宅して勉強しましょう。
ランチ後の睡魔に勝つ
まず、ランチメニューを見直しました。
ランチ後に睡魔が襲ってくる原因は急激な血糖値の上昇、つまり、糖質・炭水化物の取りすぎです。
ぼくは、元々ラーメンやパスタが好物でしたが、今ではご飯少なめで野菜や肉をより多く摂るようにしています。
社食ではブッフェかコンビニ弁当を利用していました。もしくはコンビニ弁当!眠くならないランチメニューに最適です。
おすすめコンビニ定番ランチ 合計で625円。
- ツナマヨおにぎり一個:124円
- カット野菜サラダ(袋):128円
- ゆで卵一個:73円
- スープ(鶏団子など):300円
糖質を抑えて、タンパク質たっぷり
ランチ後の仕事の仕方
メニューを工夫してもやはり眠い時はあります。そんな時の事務作業は最悪です。
特にランチ後の社内会議や資料作りは睡魔との戦いになりがち・・・・そのように身体の仕組みができているのですから。
おすすめは、顧客など外部の関係者との電話や商談時間に充てることです。
しかもランチ後は相手もイライラしていることが少なく、商談がうまく進みます。
通勤時間を減らす
日本人の平均通勤時間は片道39.5分、東京圏では59分です。月間で1,738分、東京圏では2,569分、年間ですと19,355分で約323時間、東京圏では28,910分(482時間)にもなります。
この通勤時間を勉強時間に変えるだけで、東京圏内の人であれば年間500時間近くを確保できます。遠慮なく在宅ワークを活用しましょう。
僕の場合、米国公認会計士や簿記1級を取得した時には会社から徒歩40分のマンションに住んでいました。
バスを使えば、家から会社まで20分ほどの距離ですが、あえて歩いたのです。
徒歩の良い点は、暗記のゴールデンタイムを確保できること。
バスや電車ですと睡魔が襲ってきますが、徒歩であれば1人の時間を満喫できます。
暗記したいことを口に出しても、周囲の視線が気になることはないでしょう。
通勤しないことがベストですが、どうしても通勤する必要がある人は、会社の近くに住んで徒歩通勤がおすすめです。
勉強時間の使い方
無駄な仕事時間を減らすことができたら、勉強時間を確立します。
資格勉強で重要なことは、とにかく目標を定めて毎日の勉強を積み重ねること。
ポイント
- 目標を定める
- モチベーション(やる気)を維持する
- やるべきことを切り分ける
- 1日単位での勉強を習慣化・ルーティン化する
- 暗記を軽視しない
以上の順番で勉強時間を有効に活用していきます。
目標を定める:資格受験日程を決めよう
受験レベルの力がついてから試験を予約していては、なかなか追い込まれないのが人間です。僕がそうでした・・・・
例えば、日商簿記2級なら3ヶ月間、日商簿記1級であれば1年間が目安となる勉強時間です。
日商簿記試験を受けようと考えている方、今すぐ、2021年2月28日(日曜日)の試験を申し込みましょう。そうして、自分を追い込むのです。
1年間目標、1ヶ月目標、1週間目標、1日の目標を決めてしまいます。
ぼくは1日に4時間の勉強時間を確保していました。1年で1,000時間の勉強時間を確保するためです。
4時間/日 x 25日/月 x 12ヶ月= 1,200時間
1年間目標:1,200時間
1ヶ月目標: 100時間
1日の目標: 4時間
人間 意思は弱いです
ぼくが強い意志を持って資格勉強を続けることができた理由は、家族特に妻の理解が大きいです。何しろ、夜10時就寝、早朝4時起床を毎日続けていたのですから。
家事もほとんど手伝えずにいました。
何が言いたいかというと、自分だけのために勉強することはなかなか継続しないもの。
家族にこの資格を取って年収アップするぞ!と宣言しましょう。
大事な人のためにと想うと、不思議と諦めずに続けられますよ。
勉強をルーティン化しよう
よし、4時間勉強するぞ!と意気込んでも結構な時間数です。
ぼくの場合、4時に起きて9時始業までの時間で3−4時間、その他の細切れの時間帯で1時間ほど勉強しました。
勉強する場所は、
おすすめ勉強場所
- 自宅のダイニングテーブル(仕事・勉強デスクが寝室にあったので・・)
- 徒歩通勤中
- 朝マック
- 会社の食堂
最近は、朝活を推奨している会社も多いので、会社の食堂で堂々と資格勉強する人も増えています。
暗記はあきらめました
皆さん、単語や専門用語の定義、テキストなどを一生懸命に暗記しようとしていませんか?
正確に言えば、黙読での暗記はほぼ無理ゲーと悟っています。
米国公認会計士試験の監査報告書など英語で暗記する必要があるのですが、ほぼ間違いなく眠くなります・・・・・
ひたすら描く方法も非生産的です。
中学の頃、漢字や英単語をひたすら書いて覚えさせられませんでしたか?
大学受験期には誰もそのような暗記方法を取っていなかったはずです。
実は、東大生クイズ王の井澤さんが、「暗記」のポイントについて語っています。非常に参考になるのでリンクを貼っておきました。
まさに暗唱・読唱が頭に定着させるコツですね。
ぼくの場合は、パッと覚えたいことを視覚に入れて、すぐに口に出して読む!これをひたすら繰り返しました。
こうすることでアウトプット回数をこなすことができます。
机に座ってやるよりも部屋の中をウロウロしたり、徒歩通勤中にぶつぶつ言うとさらに効果的です。
特に監査や会計分野では理解することが大事なので、自分に対して声に出して説明すると頭に入ってきますよ。
まとめ
資格試験勉強は、本当に長く孤独な道です。途中で挫折しそうになることもありますが、目標を定めて、毎日の勉強を積み重ねることで合格に近づいていきます。
ここに紹介した勉強術が全てではないと思いますので、この記事を参考にして皆さんなりの勉強道を極める参考なれば嬉しいです。