こんにちは。
今更ですが、私がキャリアアップの最初のステップとなった日商簿記について紹介します。
キャリアアップを目指す社会人にとって、新たな資格取得は無茶苦茶重要なステップ。
ただ、資格って、星の数ほどありますよね。どの取得を取得すればキャリアップにつながるのか、本当に迷いますよね。
そんな中で、私が強くお勧めする資格が簿記です。
今でこそ簿記1級&USCPAでそれなりに会計関連の知識を証明できていると思いますが、営業担当時代は全くのど素人でした。
もしもこの記事を読んでいる方で、会計知識など必要ないと思っているビジネスマンがいたら、すぐに改めましょう。
誤解を恐れずに言えば、簿記3級程度の会計知識がない社会人は、間違いなく会社にとってもマイナスです。会計知識がないビジネスマンは生産性を落としていると断言できます。
もちろん転職にも有利です。
この記事では、簿記3級の資格がキャリアアップにどのように役立つのか、営業職の場合の活用法、そしてこの資格を取得するための効果的な勉強方法について掘り下げていきます。
商社で事業開発の仕事を10年ほど携わっている米国公認会計士です。
簿記3級が最初に取得する資格としてキャリアアップに最適な理由
簿記3級なんて誰でも合格できると、たかを括っていませんか?
確かに勉強すれば、合格できるレベルですが、その簡単な財務諸表の読み解き方や基本的な会計に関する知識も持たずに仕事をしている社会人がほとんどです。
いわば、戦うためのルールも知らずにビジネスという戦場に出ているようなものです。ルールがわからなければ、ビジネスで負けていることすらも気がつくことができません。
実際に会計を身につけた立場から言えば、簿記三級は、経理部門だけでなく経営管理や事業企画、そして営業としての業務においても大いに役立ちます。
また、将来的に副業した際にも、数値管理を自ら行えるようになることで、より的確な判断を下すことが可能になるでしょう。
営業職における簿記3級の具体的活用法
皆さんの会社では、予算実績管理や販売計画の策定などをする際に、管理表のテンプレートがバラバラだったり、打ち合わせの際に話していることが全く理解できないということに直面したことはありませんか?
これらは、当事者が会社の共通言語である簿記を取得していないことが原因で起こります。
本日、私の会社では、営業部の予実管理をしているチームがこんな会話をしていました。
「仕入れ諸係費用は、原価に含まれますか?」
「来月になるまで諸係費用が確定しないのですが、在庫金額はどうやって計算すれば良いのでしょう?」
あえて言いましょう。「簿記を勉強してから会社に来てください!」
まあ、経営陣が簿記を必須にしないことには永遠にこのような会話が繰り返されます・・・
逆に、皆が簿記の資格を持つことで、余計な議論が不要となり、これらの業務をより効率的に行うことができます。
予算計画の立案時には費用対効果をより的確に評価でき、売上や経費の計上方法を理解しているため、より精確なデータを基に分析を行うことができます。
また、価格交渉ではコスト構造を踏まえた上での交渉が可能となり、会社の利益を守りつつ顧客に魅力的な提案ができるようになります。
実際に、私は簿記の資格を取得してから、格段に予実管理のレベルが上がりました。
今では、財務三表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の計画から、販売・費用の予実管理表まで正確に作成することができます。
そうすることで、上司や他部署とのコミュニケーションも非常にスムーズ。余計な時間を取られることもありません。
簿記3級の勉強方法
まずは、日商簿記の登竜門、簿記3級の資格取得に向けて勉強しましょう。自主学習と通信講座の2つの勉強方法が一般的です。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますので、自分に合った方法を選択すればOKです。
自主学習
**メリット**
- 時間や場所に縛られず、自分のペースで勉強できる。
- 教材費以外に費用がかからないため、経済的。
**デメリット**
- 自己管理が必要であり、モチベーションの維持が難しい場合がある。
- 疑問点をすぐに解消できないことがある。
オススメ教材
なんと言っても「スッキリわかるシリーズ」です。
通信講座や予備校を手掛けるTACの教材で、このシリーズで簿記1級まで合格できます。
スッキリわかる 日商簿記3級 第14版 [簿記検定 Webアプリ仕訳猛特訓+模擬試験プログラム+解き方講義動画&ワンポイントWeb解説](TAC出版) (スッキリわかるシリーズ)
インプットの後はアウトプットで完璧にしておきましょう。
スッキリわかる 日商簿記3級 第14版 [簿記検定 Webアプリ仕訳猛特訓+模擬試験プログラム+解き方講義動画&ワンポイントWeb解説](TAC出版) (スッキリわかるシリーズ)
通信講座
**メリット**
- 専門家からのサポートを受けられるため、疑問点を迅速に解消できる。
- 学習計画が提供されるため、体系的に学習を進めることができる。
**デメリット**
- 費用がかかる。
- 指定されたスケジュールに沿って勉強する必要がある。
ただ、簿記三級については、通信講座まで使う必要はないです。元も子もないですが・・・。
ぜひ、今後の簿記1級を受けるときに通信講座を使うために資金を蓄えておきましょう!
一刻も早く簿記資格を取得したい人のため、一つだけ通信講座を紹介しますね。
まとめ
簿記3級の資格は、キャリアアップを目指す社会人にとって、財務知識の基礎を学び、将来性のあるキャリアパスを開くための重要なステップです。
営業職においても、日常業務の質を高め、キャリアアップの大きな助けとなります。簿記3級の資格取得に向けて、自主学習または通信講座を選ぶ際には、それぞれのメリットとデメリットを考慮し、自分に合った勉強方法を選択しましょう。
そして目指すは簿記1級!簿記の最高峰を制すれば、経理部も上司も怖くありません!
是非とも!