老後資金や教育資金がなんとなく不安、年収アップのために転職を考えたほうがいいかな? 転職エージェントやサイトは都合の良いことばかりを話すけれど、実体験に沿った信頼性のある体験談はないかな?
こんな疑問にお答えします。
元上場一部企業の営業マン。今は外資系企業でマーケティングの仕事をしている米国公認会計士USCPAです。
実際に30代で年収を600万円から1200万円へと倍増させることに成功した体験をもとに、転職活動を計画した頃に考えていたポイントをまとめました。
まずは結論からです。
結論 平均的なサラリーマンの生涯賃金では、老後資金が不足する可能性があります。 以下の3つのポイントを抑えて転職を考えてみましょう。
この記事を読んでいる人と同じように、ぼくも転職を決意するまでは本当に悩みました。
今まで一緒に働いてきた人たちを裏切ることになるのではないか?
残された同僚に迷惑がかかるのではないか?
転職先でうまく仕事ができなくて失敗するのではないか?
結論として、これらの心配はほとんど無用でした。
根拠
アドラーはその著書で”すべての悩みは人間関係である”と明言しています。
まさにぼくもその通りの思考でしたが、家族・年収・キャリアというポイントを明確にして転職したことで、人間関係の悩みはむしろ薄れたと思います。
それでは、実際に30代の転職時に考えていたことをご紹介していきます。
この記事の内容
30代年収600万円の資産シミュレーション
転職活動開始前のぼくの状況は以下のような感じでした。 一方、家庭はというと
以上の情報をもとにして資産シミュレーションをすると大体下の図のようになります。
(金融庁;ライフプランシミュレーション)
五十を過ぎると貯蓄高がマイナス、つまり借金生活になり、退職金で復活するものの70後半で再び借金生活・・・
このままでは家計が立ち行かなくなくなることが目に見えてきました。
年収1,000万円以上を強く意識したきっかけです。
転職のゴール・目標を考えよう
サラリーマン年収を決定する最大の要因は何でしょう?
答えは、働く場所、つまり業界・企業です。
会社や個人の業績ももちろん左右しますが、それ以上に基本となる業界・企業の選択を間違えると、年収1,000万円は遠く離れていきます。
業界・企業
当時、2010年ごろですが、生涯賃金と年収のランキングに衝撃を受けました。
ランキング上位企業とぼく自身の年収にあまりにも開きがあったためです。
以下は、最新2020年ランキングですが、それほど変化していませんので紹介します。
東洋経済が調査したランキングです。
この内容から分かることは;
ポイント
つまり、上位50社で人並みに働き、現生活水準であれば1億円貯蓄できるということです。
求められる能力
高賃金業界の総合商社、コンサル、持ち株会社には、以下の3つの能力が求められると推測しました。
- 会計
- コミュニケーション能力
- 英語
実際に年収1,500万円以上の求人情報を抜粋すると、以下のような条件が出てきます。
インベストメントバンキングM&A担当 仕事内容 チームメンバーは外資系投資銀行、コンサルティング会社、投資ファンド、日系金融機関等の出身者で構成される20代後半から40代前半の若い活力あるチームです。 ソーシング、投資判断から投資先のバリューアップ(経営戦略立案、海外進出支援、等)まで、プライベート・エクイティ投資業務の様々なステージに携わる機会があります。 ポジション ディレクター 年収 1,500万円以上
支援を自社だけで行うのか、外部パートナーにも入ってもらうのか、など支援スキームを考えて、コントロールタワーとして統率し、投資後のバリューアップからEXITまでの責任を負います。
総合商社 環境インフラ事業部【必須要件】
◆英語力(TOEIC800点以上、ビジネス英語会話・コミュニケーション力があること)
◆インフラ系事業開発/M&A/資産管理の経験
◆金融/会計/税務/法律/M&Aの知識
【歓迎要件】
◆特殊語学(中国語、スペイン語等)
◆未來志向のビジネスパーソン
◆向上心・知的好奇心・チャレンジ精神をもって業務に取り組める方◆周囲への適応力がありチームプレーが出来る方◆当事者意識(オーナーシップ)を持ち、粘
【年収】 700万〜1200万
総合商社 キャリア採用事業内容
自動車やプラント、エネルギー、金属資源、化学品、食料、農林資源、消費財、工業団地などの各分野において、物品の販売及び貿易業をはじめとして、国内および海外における各種製品の製造・販売やサービスの提供、各種プロジェクトの企画・調整、投資、ならびに金融活動などグローバルに多角的な事業を行っています。
必要な経験・能力
【必須要件の例】
●国内外企業向け営業経験
●事業会社マネジメント経験(CEO/CFO/CAO)
●インフラ系事業開発経験
●海外プロジェクト一般における経験及び意欲
●LNG中長期トレードの実務経験
●投融資案件の専門性・実務経験
●M&A・プロジェクト、ガバナンス、労務・コンプライアンスの実務対応経験
●ユーザー企業もしくはIT企業におけるIT関連プロジェクトの企画及び上流工程経験
●コーポレートファイナンスの一通りの知識
●日商簿記1級相当以上の実務経験(公認会計士資格、或いはそれと同等の知識があれば尚良し)
●金融/会計/税務/法律/M&A知識
●海外企業と交信できる英語力(TOEIC 800点程度以上)
●社交的で積極性のある人材、自ら考え課題を発掘し動ける人材
年収 800万〜1500万
2フィット&ギャップ分析:自己分析・必要な能力・不足していることは何か?
会計、コミュニケーション、英語のそれぞれの能力について、自分自身の現状、求められる能力、獲得、説明するための目標をさだめました。
会計
会計における当時の自分自身の現状と定めた目標は以下のような感じです。
現状:
財務諸表すら読めない・・・。客観的に能力を証明する資格が必要
誰にでも取得できる資格は意味がないが、公認会計士は難易度が高すぎる。
目標:
日商簿記1級と米国公認会計士USCPAを取得する
コミュニケーション
現状:
営業で結果は残せている。職務経歴書や面接で説明できるように準備が必要だろう。文章力、会話力はイマイチ
目標:
文章力や会話力の向上のためには第三者の協力が必要。転職エージェントの他に家族にも相談して準備する。
英語
現状:
TOEIC600点をようやく取得・・。ただ、正直なところ洋画を見ても意味不明・・。
目標:
求人条件は730点から800点!
3ギャップを埋める:1日1日継続が大事です
それぞれの目標達成に必要な総合計時間を定めました。根拠は資格予備校などの情報です。
- 会計:米国公認会計士試験合格 約1,000時間
- 英語:TOEIC730点 約500時間
- 会計:日商簿記1級 約500時間
- 文章力・会話力:うーん、直前でもいいだろう
以上より必要な日数を計算すると。
2年後の転職を目指していたのですが、休日は家族と過ごしたいので、
年間平日245日間x2年間=490日間≒500日間
1日に必要な勉強時間は
2,000時間÷500日間=4時間/日
つまり、1日4時間毎日勉強すれば、2年後には目標とする年収トップ50以内の企業に転職可能な能力を身につけられる計算です。
4時間も時間を作ることなどできないよ!という方は以下の記事をどうぞ
【実録】USCPA・簿記一級に合格 サラリーマンの資格勉強時間の作り方
勉強の中心は、もちろん米国公認会計士と簿記1級です。
最難関資格に数えられていますが、まずは難易度を検討してはいかがでしょうか?
USCPAと簿記1級 本当の難易度比較 & 必要な英語力は?【実録あり】
きっと人生を変えるだけの力のある資格ですよ。
まとめ
その時の思考をまとめると以下のようになります。
毎日、早朝2時間(6時〜8時)、夜2時間(9時〜11時)勉強する
⬇️
目標を達成できる。
⬇️
ギャップを埋めることができる。
⬇️
総合商社や大手企業で求められる能力を証明できる。
⬇️
総合商社や大手企業に転職できる
⬇️
年収1,000万円以上を達成できる。
⬇️
家計・老後の不安から脱出
いかがでしたでしょうか?
かなり大雑把ですが、以上が30代で年収600万円だったぼくが、転職を決心したときにたどった思考です。
老後や教育資金に不安があるものの、真剣に向き合って人生をかえようと行動を起こしている人は少ないのではないでしょうか?
今回はぼくが行動を起こした時の思考の中身を紹介しました。
しかし、考えているだけでは人生は何も変化しません。行動だけが人生、そして人間性までも変化させるのです。
この記事が皆さんの行動を変えるきっかけになると嬉しいです。