USCPA米国公認会計士 キャリアアップ

総合商社希望の学生が取るべき資格とは?

こんにちはトシです!

今日は、総合商社希望の学生におススメする資格、米国公認会計士について、取得のメリットを書いていこうと思います。

管理人プロフィール

米国公認会計士資格を武器に総合商社への転職を成功、現在は、専門商社で事業開発の仕事をしています。

総合商社は多岐にわたる事業を展開しているので、事業投資に関する知識は必要不可欠です。

商社マンが持っているスキルや知識が高ければ、リスクの判定や収益の最大化が可能となり、企業価値の向上に貢献することができるからです。

実際に、世界的な投資家ウォーレン・バフェット氏も総合商社に注目しており、その理由として事業投資による安定したキャッシュフローの創出や多様な事業ポートフォリオを挙げています。

バフェット氏の投資哲学においても、長期的な視野で価値を見出すことが重要視されており、総合商社がその条件を満たしていると言えますね。

米国公認会計士の資格は、財務・経理およびビジネス全般の専門知識が要求される難易度の高い資格ですが、この資格を取得することで、事業投資に関する知識やグローバルな視野を身につけることができます。

今回は、商社マンが米国公認会計士の資格を取得することによって得られるメリットについて、簡単にご紹介します。

この記事が総合商社を目指す学生さん、転職活動中の社会人にとって参考になるとうれしいです。

1.事業投資に関する深い知識を身につけることができる

商社は、多岐にわたる事業を展開しています。そのため、事業投資に関する深い知識が不可欠です。

総合商社での事業投資には様々な知識が求められますが、以下にその具体的な例を挙げます。

  1. 財務分析能力:事業投資を行う際には、対象企業の財務状況や収益性を評価する力が必要です。米国公認会計士資格を取得する過程で、財務諸表の読解力や分析手法が身につきます。
  2. 企業価値評価:投資対象となる企業の価値を正確に評価する能力も重要です。ディスカウンテッド・キャッシュフロー法(DCF法)や株価乗数法など、企業価値評価に関する手法を学ぶことができます。
  3. リスク管理:事業投資にはリスクが伴います。米国公認会計士資格の取得によって、リスクの特定、評価、管理方法を習得できます。これにより、リスクを最小限に抑えながら投資判断ができるようになります。
  4. 税務知識:事業投資には税務面での影響も大きく、国内外の税制度に関する知識が必要です。米国公認会計士資格では、国際税務を含む幅広い税務知識を習得できます。
  5. M&Aプロセス:事業投資の一環として、企業の合併・買収(M&A)が行われることがあります。M&Aのプロセスやデューデリジェンス、価格交渉などに関する知識も、米国公認会計士資格取得によって身につけることができます。

米国公認会計士の資格を取得することで、これら会計や財務に関する知識が深まり、事業分析や評価、財務・会計分析がスムーズに行えるようになります。

また、事業リスクの最小化および収益の最大化につながるため、商社の企業価値向上に貢献することができます。

2.グローバルな視野を広げることができる

米国公認会計士の資格は、米国の会計基準であるGAAPに関する知識を有することが求められるため、グローバルな視野を広げることができます。海外進出を考える企業にとって、グローバルな視野は非常に重要なスキルです。

以下に、具体的な例を挙げて説明します。

  1. 国際的なビジネス慣行の理解:米国公認会計士は、海外の取引先とのビジネスで求められる慣行や法規制を理解する必要があり、試験問題にもなっています。日本とは異なるビジネス慣行の理解は、スムーズな取引につながり、海外ビジネスの成功率が高まります。
  2. 異文化間のコミュニケーション能力:総合商社マンにとって、異文化間でのコミュニケーション能力は必須です。当然ですが、米国公認会計士資格取得によって英語力が向上し、また、国際的なビジネス環境でのコミュニケーションスキルが身につきます。
  3. グローバル市場分析力:総合商社では、国内外の市場動向を把握し、適切な判断を下す能力が求められます。米国公認会計士資格を持つことで、国際経済や市場分析の知識が深まり、より的確な戦略を立てることができるようになります。
  4. 国際基準の理解:総合商社マンは、国際会計基準(IFRS)や米国会計基準(US GAAP)を理解し、グローバルなビジネス環境に対応できることが求められます。米国公認会計士資格取得によって、これらの基準を適切に適用できるようになり、海外企業との取引や国際プロジェクトで円滑なコミュニケーションが可能となります。
  5. ネットワークの拡大:米国公認会計士資格を持つことで、世界各国の同資格保有者と繋がる機会が増えます。このネットワークを活用することで、海外でのビジネスチャンスを掴んだり、異文化間のコミュニケーション力を向上させることができます。また、グローバルな人脈を築くことで、総合商社マンとしてのキャリアをさらに充実させることが可能となります。
  6. 多様な業界での知識・経験:米国公認会計士資格を持つことで、さまざまな業界の企業やプロジェクトに携わることができます。総合商社マンは、多岐にわたる業務に対応するため、幅広い業界での知識や経験が重要です。この資格を活かし、異なる業界での知見を深めることができます。
  7. 信頼性が高まる:米国公認会計士の資格は、取得に一定の難易度があることが広く一般に知れ渡り、専門的な知識・スキルを持っていることが公に証明されています。そのため、有資格者は会計プロフェッショナルとして高い信頼性を得ています。特に、海外においてその傾向が顕著にみられます。

まとめ

総合商社に入社できなかったとしても、米国公認会計士の資格は、様々な業種や企業で活躍するためのスキルとなります。

例えば、外資系企業や、経営コンサルティングファームなど、グローバルなビジネスを展開する企業においても、この資格は有用なスキルとなります。また、会計士や税理士などの職種に転職する際にも、この資格を持っていることで有利に働くでしょう。

もちろん、事業開発の知識・スキルを磨いていくキャリアを描くこともできます。総合商社以外でも事業開発人材はあらゆる企業から需要があるためです。

さらに事業開発でのキャリアは、多岐にわたって外部の人間と仕事をする機会を得ることでき、マーケティングやプレゼンテーション能力を鍛えることができます。

そうです。多くの仕事で必要とされる課題解決能力を磨くことができるのです。

そのため、副業や退職後の起業につながるケースもあり、私自身が事業開発キャリアを選択した理由の一つです。

将来を検討中の学生さんたちには、ぜひ事業開発もキャリアの一つとして考えてほしいですね。

そのためにも、在学中の米国公認会計士資格合格、総合商社入社を勝ち取ってほしいです。

以上が、総合商社希望の学生にお勧めする米国公認会計士を取得するメリットについてでした。

この記事が少しでも皆様のお役に立てているのであれば嬉しいです。

 

 

 

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