USCPA米国公認会計士試験の合格率はどれくらい?受験する年度、Testing Window、科目で難易度は異なるの?
こういった疑問にお答えします。
AICPA米国公認会計士協会は、四半期ごとに各試験セクションの合格率をリリースしています。2020年第3四半期の合格率が発表されましたのでレビューしました。
結論
- 2020年は第3四半期終了時点で、4科目平均が60.23%と過去最高に近い合格率。
- 2017年以降、大きな会計ルールや試験制度の変更がないため、受験者が十分に試験対策・準備できていることが理由
- コロナ禍で上記変更はないので、受験者が集中して対策していることも
- 2021年は変更の可能性あり!急いで勉強して今年度中に合格すべし!
この記事の内容
- 2020年3Q合格率結果
- 過去からの合格率推移
- 科目ごとの推移
- Testing Window毎の傾向
- まとめ:日本人の合格率
2020年3Q合格率結果(2020年11月現在)
例年ですと、各教科の平均CPA試験合格率は45〜55%ですが、2020年は各教科ともに高い傾向があります。
特にBECが67.95%と突出して伸びています。
BECはルールの変更とは関係なく、毎年似たような問題が出るので対策も取りやすいですよ。
過去からの合格率推移
上の表を見ると、2017年以降に合格率が伸びていることがわかります。
2017年で合格率が下がった理由は、下記のような大きな変更があったためです。
2017年度 変更点
- 試験時間の変更::全教科の試験時間が4時間となりました。
- 出題形式の変更:Multiple Choice(4択問題)の出題比率が低下、Task-Based Simulation(総合問題)の比率が増加しました。
- 試験システムの変更:エクセルのコピー・ペースト機能の追加
最近の合格率上昇は、試験制度に大きな変更がなく受験者が対策を取りやすい環境であったことが理由ですね。
いつ試験制度が変更されるかわかりません。できるだけ早くに合格してしまいましょう。
科目ごとの推移
2017年の合格率落ち込みが目立ちます。また、FAREの合格率が安定している理由は、適度に会計ルールの変更があるためと思われます。
Testing Window毎の傾向
AICPAによると、Testing Windowによる難易度の差はないとされています。しかしながら、グラフを見ると明らかにQ3の合格率が高いことがわかります。
夏休み後で比較的試験準備の時間がとりやすいためとも考えられますが、Q3を狙う戦略は有効かもしれません。
まとめ:日本人の合格率
2013年と古いデータですが、日本人だけに焦点を絞ると約30%にまで落ち込みます。これは、当然ながら英語力の差が生んでいます。
これらは受験した科目ごとの合格率です。当然、受験レベルまでに勉強にたどり着く人の割合、全4科目合格する人の割合はグッと低下します。
逆にいえば4科目ともに受験レベルに達することができれば、合格する確率はかなり上がるということです。正しい勉強方法で毎日継続することが重要ということです。
USCPAの難易度についてはこちら⬇️
【実録】米国公認会計士USCPAと簿記1級 難易度比較 & 必要な英語力は?
日商簿記とは異なり、良質な参考書・問題集が市販されておらず、独学では非常に合格が難しい資格です。
資格の専門校を使いましょう。ぼくはAbitusを使って合格しました。
人によって好みがわかられると思いますので、まずは資料を取り寄せてから考えてみてはいかがでしょうか?